道は、まだ北へ続いている。

直腸がんで、ストーマのある体になった。
仕事に戻り、バイクにまたがって、北海道を走っています。
治療のこと、暮らしのこと、写真や音楽のこと。思いつくまま、ここに書いています。
直腸がんで、ストーマのある体になった。
仕事に戻り、バイクにまたがって、
北海道を走っています。
治療のこと、暮らしのこと、
写真や音楽のこと。
思いつくまま、ここに書いています。

Michelin Commander IIIという選択

術後の身体で乗るということ

私は直腸がんの治療を受け、手術を終えたばかりだった。腹部にはストーマがある。

普段の生活では痛みをほとんど感じなくても、バイクに乗ると身体に入ってくる振動は違う。特に気になるのは、上下方向の揺れだった。段差を越えた瞬間。路面が荒れた場所。サスペンションを通して身体が持ち上げられ、落とされるような動き。その衝撃が、手術を受けた直腸周辺やストーマのある腹部に響くことがある。

もちろん、タイヤを替えればすべて解決するとは思っていない。バイクそのものの性格もある。Forty-Eightは、乗り心地だけを追求したバイクではない。エンジンの鼓動もある。振動もある。それも含めて、このバイクの魅力だと思っている。

ただ、減らせる不安なら、減らしておきたい。そう考えるようになった。

まだ使える。だから迷った

タイヤ交換を決めるまで、少し迷った。まだ溝はある。普通に走れる。納車されたばかりでもある。

「もう少し使ってからでもいいのではないか」

そう思う自分もいた。実際、明確に滑ったわけではない。コーナーで怖い思いをしたわけでもない。

だが、逆にそれが難しかった。完全に駄目なら、迷わない。交換するだけだ。まだ使えそうだから迷う。

けれど、バイクのタイヤは四輪車以上に、自分の身体と近いところにある。接地しているのは前後2本だけ。何かあってから、「あのとき替えておけばよかった。」と思いたくなかった。

今年は抗がん剤治療も控えている。遠くへ行く予定は、今のところない。往復1時間、2時間程度。身体の状態を見ながら少しずつ距離を伸ばしていく。

だからこそ、バイクに乗るたびにタイヤのことを気にするのは嫌だった。安心して乗れること。今の私には、それが一番大事だった。

何を選ぶか

候補はいくつか考えた。その中で最後まで迷ったのは、次の2つだった。

  • BRIDGESTONE BATTLECRUISE H50
  • Michelin Commander III

H50は、ハーレーのような重量級クルーザーとの相性を考えたとき、かなり魅力的に見えた。実際、最後まで有力候補だった。

実際、口コミを見ていると、評価は一様ではなかった。その中には、日本の道路事情に合っているのは国産ブランドではないか、という声もあった。言われてみれば、そうかもしれないとも思った。

一方で、私が今回の交換で一番気にしていたのは、限界域のグリップ性能ではなかった。

道路の継ぎ目。荒れた舗装。段差。そうした場所で身体に入ってくる衝撃を、少しでも穏やかにできないか。術後の今の身体で、できるだけ安心して走れないか。そこを考えた。

速く走りたいわけではない。攻めたいわけでもない。私が求めていたのは、

安心感。硬すぎない乗り味。荒れた路面での当たりの柔らかさ。長く付き合えること。

最後は、自分が今このバイクに何を求めているのかで決めた。

そこで選んだのが、Michelin Commander IIIだった。

  サイズ タイヤ代 工賃
フロント 130/90B16 20,840円 4,970円
リア 150/80B16 25,860円 5,520円
合計   47,800円 10,490円

総額 58,290円だった。

Michelin Commander III タイヤ

正直、最後までH50にかなり傾いていた。ハーレーとの相性を考えれば、無難な選択にも思えた。それでも最後は、今の自分の身体にとって何が楽かを優先した。

Riverland Serviceを選んだ理由

タイヤ店探しは、「バイク タイヤ交換 札幌東区 おすすめ」で検索するところから始めた。

出てきたのは3店舗ほど。その中からRiverland Serviceを選んだのは、口コミの評価が良かったこと、ホームページがタイヤ交換にほぼ特化した内容だったこと、そして自宅から近かったこと。この3つが揃っていた。

さっそく電話してみた。

BRIDGESTONE BATTLECRUISE H50かMichelin Commander IIIで交換をお願いしたいのですが、おすすめはどちらでしょうか。

そう聞くと、返ってきたのは、だいたいこんな内容だった。

Michelin Commander IIIであれば店で在庫しているので、即日対応できますよ。

即答した。

Michelinでお願いします。

正直に言えば、最後の決め手はかなり現実的だった。

すぐ交換できること。古いタイヤへの不安を抱えたまま、さらに何日も乗り続ける必要がない。それは、今の私には大きかった。

それに、普段から店頭在庫しているタイヤなら、その店にとって特別に珍しい商品ではないのだろう。交換作業をお願いする側としても、そのことには少し安心感があった。

こうして、最後まで迷っていたH50ではなく、Commander IIIを選ぶことになった。

 

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