Forty-Eightを買うことが決まって、ヘルメットも新しく用意することにした。
私の中では、ヘルメットといえばAraiかSHOEIだった。長年そう刷り込まれてきたのだと思う。もちろん、ほかにも良いメーカーはある。だが、歳も歳だ。51歳。腹部にはストーマもある。
転ばないのが一番なのは言うまでもない。それでも、もしものことを考えれば、少しでも自分が安心できるものを選びたい。頭を守る道具に関しては、あまり冒険したくない年齢に、いつの間にかなっていた。
そう考えて、Araiにした。
せっかくなら、ハーレーらしさも欲しい
ただ、せっかくハーレーに乗るのである。
ハーレーダビッドソン純正のギアを、一つくらい身につけておこうと思った。バイク自体はもう十分ハーレーらしいのだから、無理に他のパーツまで揃える必要はない。それでも、頭の上くらいは、少し便乗してもいいだろう。
いろいろ検討した結果、選んだのがこのヘルメットだった。
Arai×Harley-Davidson「アクロマティック・クラシック・エア」(品番98164-22JX)。艶ありのガンシップグレー。正面にはBar & Shieldロゴ。黒いForty-Eightにも合う。気に入っている。
ただし、値段はかわいくない。51,640円(税込)。乱暴に言えば、ハーレーのロゴが付いているだけで、だいぶ高い。人においそれと勧められる代物ではなかった。それでも、被るたびにちょっと誇らしい気分になるので、まあ、良しとしている。

ジェットヘルメットにする以上、当然、目を保護するものも必要になる。いろいろ検討した結果、以前トライアンフ・ボンネビルT100に乗っていたときに使っていたゴーグルを、そのまま使うことにした。
ゴーグルについては、また別の機会に書こうと思う。
そんなふうにして、私のヘルメットは決まった。
誰かの真似をしたわけではない。芸能人が使っているから選んだわけでもない。普通に、自分で選んだ。そのはずだった。
YouTubeのおすすめは油断ならない
それからしばらくして、ある日YouTubeでバイク動画を見ていた。
特に目的があったわけではない。ハーレー系の動画を、なんとなく眺めていた。惰性で次から次へと再生される、あの時間である。
すると、おすすめに永野芽郁さんのハーレーのプロモーション動画が出てきた。
当方、51歳のおっさんである。
永野芽郁って誰だ?
そこから始まった。
どうやら有名な女優らしい。いまは俳優というのか。まあ、どっちでもいい。おじさんから見れば、だいたいアイドルに見える。
なぜその動画を真剣に見なかったのかは、よく覚えていない。たぶん、金髪の知らない女優と現行ハーレーという組み合わせに、あまり興味をそそられなかったのだと思う。とくに真剣に見るわけでもなく、流し見していた。
まあ、失礼な話である。
「ん?」の瞬間
そのとき、ヘルメットが映った。
ん?
少し戻した。もう一度見る。ヘルメットを見る。自分のヘルメットを見る。また動画を見る。
同じか……。
永野芽郁と同じヘルメットだった。
困った。
いや、別に何も困ることはない。私が先に買ったのか、向こうが先なのかも知らない。そもそも、そんなことはどうでもいい。
ただ、ファンだから同じモデルにしたと思われるのは少し困る。
違う。私は先に何も知らずに選んだのだ。
51歳。こういうところだけは、妙に面倒くさい。
人には言わないようにしよう。
そう心に誓った。まあ、言う相手も周りにはいないのだが。そのくせ、こうしてブログには書いている。
とりあえず、ググってみた
とはいえ、一度どんな人なのか知る必要はあるだろう。
永野芽郁。ググってみた。
そして思った。
……よりによって、今か。
まあ、いい。
私がこのヘルメットを選んだ理由は、何も変わらない。
Forty-Eightに合うと思った。
Araiを選びたかった。
せっかくなら、ハーレー純正のギアを一つくらい身につけたかった。
それだけだ。
今も気に入っている。少々高かったことも含めて。
ヘルメットに罪はない。
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