Bellroy Venture Camera Sling 10Lを買った。色はNightsky。品番はBVCA-NSK-218である。
カメラを首から下げて歩くのが、なんとなく嫌だった。理由と言うほどのものはない。ただ、なんとなく、である。
そういえば、と思う。自分がカメラを持っていないとき、カメラを下げて歩いている人を避けるようになった。
なぜだろう。邪魔をしては悪い、と思ったわけではない。そう考えて避けているわけでもない。
理由は、よく分からない。分からないまま、そのことだけは覚えている。
ここ最近、静かに過ごしたいと思うことが増えた。人との距離も、前より少し遠くなった気がする。なぜかは、うまく言えない。
だから、カメラも目立たせたくなかった。撮るときだけ取り出して、撮り終えたらしまう。それくらいの距離が、今の自分にはちょうどいい。
色はネイビーにした。デニムを穿くことが多い。ネイビーなら、そこに馴染む。
派手な色より、落ち着いた色の方がいい。もう51歳である。持ち物の色は、あれこれ増やさない。デニムとの相性を考えれば、二、三色で回していく方が性に合っている。
それでも、こういうバッグを選ぶこと自体、若作りだと思われるだろうか。
思われても、別にいい。若く見られたいわけではない。ただ、自分が持っていて気分のいいものを選びたいだけである。
WANDRD ROGUE 9LやPGYTECH ONEGO SOLO V2 10Lも検討したが、前者はアウトドア色が強く、後者は見た目も容量も大きすぎる。荷物をあまり持ち歩かない自分には、一番小ぶりなBellroyのデザインが合っていた。
なんだかんだで、買って正解だった。
予備のバッテリーも買った。カメラバッグなら、予備のバッテリーも持ち歩くものだと思っていた。ネットで調べても、持ち歩くべきだという記事が多い。
だが、実際には持ち歩いていない。長い時間、カメラと一緒に過ごすわけではないと、使い始めてから分かった。
写真への情熱が薄いと思われるかもしれない。それでも、撮ること自体は好きなんだけどな。

口コミを見ると、小さいという声が目立った。たしかに、写真で見る限りは小さく見える。だが、サンプル写真では、α7 Vと24-70mm F2.8 GM IIがちゃんと収まっていた。
小さいのか。それとも、収まるのか。しばらく迷った。
届いた箱を開けると、バッグはぺちゃんこだった。中を膨らませるクッションのようなものも入っていない。これは失敗したか、と思った。
だが、ファスナーを開け、中の仕切りをパンパンと広げてみると、それなりの大きさになった。その瞬間、思った。
これは、入るじゃないか。

α7 Vに24-70mm F2.8 GM IIを付けたまま収めても、無理をしている感じはない。
そのうえで、財布、モバイルバッテリー、ハンカチ、ポケットティッシュ、スマホ、鍵、ケーブル、ウェットシートもしっかり入る。ベタな感想だが、そういうものもちゃんと入る。それだけで、十分便利だった。
実際に背負ってみて分かったこともある。ストラップで首から下げていたときより、肩への負担は軽くなった。生地も厚く、硬いボディが直接体に当たることもない。あのゴンゴンとした違和感が、なくなった。
口コミにあった「10Lの表記ほど大きくは感じない」という声も、今なら分かる。それでも、これでいい。
29,200円(税込)だった。決して安くはない。男が持つバッグにしては、高い気がする。もっとも、男は、そう頻繁に買い替えない。だからこの値付けなのかもしれない、とも思う。
カメラバッグらしくない見た目も気に入っている。だから、これからは撮影に出かける日だけではなく、普段のバッグとしても使おうと思う。
カメラは、必要なときだけ取り出せばいい。それまでは、この中で静かにしていてもらう。
こいつと一緒に過ごす時間は、長くなりそうだ。
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