道は、まだ北へ続いている。

直腸がんで、ストーマのある体になった。
仕事に戻り、バイクにまたがって、北海道を走っています。
治療のこと、暮らしのこと、写真や音楽のこと。思いつくまま、ここに書いています。
直腸がんで、ストーマのある体になった。
仕事に戻り、バイクにまたがって、
北海道を走っています。
治療のこと、暮らしのこと、
写真や音楽のこと。
思いつくまま、ここに書いています。

オキサリプラチン投与後1週間|「あれ、しびれない」

オキサリプラチンの初回投与から、1週間が過ぎた。

点滴当日に出た冷感過敏やしびれは、少しずつ薄れてきている。

一方で、CAPOX療法はまだ終わっていない。

点滴の袋も、針も、もう目の前にはない。ただ、カペシタビンの服用は続いている。

5錠から、6錠へ

カペシタビンは、毎日、朝食後と夕食後に6錠ずつ服用している。

今年の1月から3月にかけて、放射線治療と併用していた時期は、1回5錠だった。

今回は、そこから1錠増えた。

錠数が増えた理由については、その場では聞かなかった。

同じカペシタビンでも、放射線治療との併用時と、CAPOX療法では使い方が違うのだろう。

ただ、5錠から6錠になったことによる体感の変化は、今のところない。

放射線治療中も、カペシタビンでは目立った副作用を感じなかった。

今回も、手足の皮膚に異常はない。口内炎もない。下痢が続いているわけでもない。

朝と夕方、決められた時間に薬を飲む。

カペシタビン300mg 大腸がん術後補助療法 XELOX療法

いまのところ、それだけだった。

冷たい水に触れた

手を洗おうとして、うっかり冷水に手を当てた。

オキサリプラチンを投与した直後なら、冷たい水に触れただけで、指先にしびれが走った。

ところが、その日は何も起きなかった。

あれ。

しびれない。

念のため、もう一度、水に触れてみた。

やはり、投与直後のような感覚はない。

「副作用が抜けてきたか」

そうつぶやいた。

正確には、薬そのものが完全に身体から抜けたのかどうかは分からない。

ただ、少なくとも冷たいものに触れたときの反応は、1週間を過ぎたあたりから明らかに弱くなっていた。

冷たい飲み物

ほんの少しだけ、冷たい飲み物を口にしてみた。

投与当日は、冷えた麦茶を飲んだ瞬間、唇がしびれ、喉の奥に違和感が走った。

今回は、ほんの一瞬だけ喉がピリッとしたような気がした。

それだけだった。

飲み込めないわけではない。声が出にくくなることもない。

これなら、かなり戻ってきている。

そう思った。

常温の飲み物を選び続けてきた1週間だった。

普段なら意識もしない水の温度を、毎回確かめる。

冷蔵庫から出したものをそのまま口にできない。

バイクに乗れるのか

気になっていたのは、バイクだった。

指先のしびれが残っていれば、クラッチやブレーキの操作に影響が出るかもしれない。

感覚が戻ってきているなら、短い距離なら乗れるのではないか。

そう考えるようになった。

まだ実際に乗ってはいない。

「乗りたい」と「乗っても大丈夫」は、同じではない。

ガレージで、ハンドルを握ってみた。グリップの感触は、いつも通りだった。

ただ、バイクのことを考える余裕は戻ってきた。

治療前に考えていたように、抗がん剤が始まったらバイクへの気持ちまで消えてしまう、ということはなかった。

少なくとも1クール目の1週間後、乗りたいという気持ちは残っている。

片道100kmを走った

車では、片道100kmを超える距離を走った。

8月1日、北竜町のひまわりを見に行った日だった。

北竜町 ひまわり畑

投与後の数日間に感じた、頭がぼんやりする感覚や集中力の低下はなかった。

高速道路も、一般道も、普段と同じように運転できた。

途中で強い眠気が出ることもなく、帰宅後に動けなくなるほど消耗することもなかった。

仕事にも戻っている。

デスクに座り、いつもの業務をしている。

治療前とまったく同じとは言えないが、生活そのものは続けられている。

夏バテか、副作用か

ただ、なんとなく身体がだるい。

以前より疲れやすい気もする。

朝から動くと、夕方には身体が重くなる。

それが抗がん剤の影響なのか、暑さによる夏バテなのか、仕事へ戻った疲れなのか。

正直、判別がつかない。

熱があるわけではない。

食事も取れている。

眠れないわけでもない。

「副作用です」と言い切れるほど明確ではないが、「何もありません」とも言い切れない。

待ち遠しかった、休薬

カペシタビンは、2週間服用したあと、1週間の休薬期間に入る。

目立った副作用は、今のところ出ていない。

薬を飲むこと自体がつらいわけでもない。

それでも、その1週間が待ち遠しかった。

朝食を終えたら6錠。

夕食を終えたら、また6錠。

飲み忘れないように時間を確認し、薬を取り出す。

副作用がなくても、薬を飲み続けているという意識は消えない。

身体の中で治療が続いている。

そのことを、朝と夕方の錠剤が毎日知らせてくる。

だから、薬を飲まなくてよい1週間を待っていた。

治療をやめたいということではない。

ただ一度、朝食後に薬を数えなくてよい日が来る。

夕食を終えたあと、そのまま食器を片づけてよい。

それだけのことが、思っていたより楽しみだった。

1クール目は、まだ終わっていない。

休薬まで、あと少しだった。


※本記事は、筆者個人がCAPOX療法1クール目を受けた際の体験記録です。副作用の種類や強さ、回復までの期間には個人差があります。冷たいものへの反応や運転の可否を含め、治療中の生活については主治医や医療スタッフにご相談ください。

 

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