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直腸がんで、ストーマのある体になった。
仕事に戻り、バイクにまたがって、北海道を走っています。
治療のこと、暮らしのこと、写真や音楽のこと。思いつくまま、ここに書いています。
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ストーマ剥離剤3製品比較|使いやすさはキャップで変わる

3M(ソルベンタム)キャビロン、コロプラスト ブラバ、ホリスター Adaptの3製品。ブラバとAdaptはキャップを外した状態

ストーマ生活を始めてから、装具を剥がすための剥離剤も何種類か使ってきた。

最初に使った製品を、特に疑問も持たずにずっと使っていた。けれど、あるきっかけで別の製品を知り、気づけば3種類を試していた。

今回比較するのは、次の3製品。

  • 3M(ソルベンタム)キャビロン 皮膚用リムーバー スプレー 60mL/2,695円(税込)
  • コロプラスト ブラバ™ 粘着剥離剤 スプレー 50mL/2,613円(税込)
  • ホリスター Adapt はがすスプレー7737 50mL/2,640円(税込)

どれも実際に自分で使ったものだ。

最初に断っておくと、これは厳密な性能試験ではない。皮膚の状態、装具の種類、使う量やタイミングは人によって違う。

あくまで、私がストーマ生活の中で実際に使って感じた違いとして読んでもらえればと思う。

なぜ3種類も使うことになったのか

最初に使っていたのは、3M(ソルベンタム)のキャビロンだった。

ストーマを造設した直後、病室で装具交換のレクチャーを受けたときに、看護師が使っていたのがこの製品だった。退院時、日常生活用具給付券を使って指定ショップから購入する装具一式の見積書にも、そのままキャビロンが入っていた。

だから、

なぜこの製品なんだろう。

そんな疑問は、ほとんど持たなかった。

病院で使われていたもの。給付券の見積書に入っていたもの。それだけで十分だった。

きっかけは、キャビロンを使い切ってしまったことだった。

次の給付券を使うタイミングまで待てず、急きょAmazonで探すことになった。検索してみると、似たような製品がいくつも出てくる。

そこで初めて、剥離剤にもいろいろあることを知った。

次に選んだのが、コロプラストのブラバ™粘着剥離剤だった。

理由は単純で、普段使っているストーマ装具がコロプラスト製だからだ。

装具と剥離剤を同じメーカーで揃えれば、相性がいいのではないか。そんな気持ちがあった。

3つ目は、2か月に一度、給付券を使って装具一式を購入している指定ショップで、店員さんに勧められたホリスターのAdapt はがすスプレー7737だった。

確か、ほかの製品より200円ほど安かったと思う。

給付券を使えば私の自己負担は1割なので、この程度の価格差ならほとんど気にならない。緊急でネット購入するときは多少値段を見るが、指定ショップなら価格より、日頃ストーマ用品を扱っている店員さんのおすすめの方が参考になる。

それで、3種類目も試してみることにした。

3M(ソルベンタム)キャビロン

3M(ソルベンタム)キャビロン 皮膚用リムーバースプレーの単体写真

キャビロンは、ほかの2製品とは噴射機構そのものが違う。

トリガーを引いて霧状に噴射する、霧吹きに近いタイプだ。キャップもない。

噴射される液の粒はやや大きめで、ほかの2製品ほど細かいミストではない。

そのためか、噴射すると液が下へ流れていく感じがある。使用量も、感覚としては3つの中で一番多い。

ただ、液が流れる分、広い範囲に行き渡っているとも感じる。

キャビロンの一番の長所は、むしろ操作性だった。

装具交換は、ただでさえやることが多い。

片手でボトルを持ち、そのままトリガーを引けば使える。キャップを外す動作がない。

ほんの一手間の違いなのだが、実際に装具を剥がしていると、この差が意外に大きい。

サイズも3製品の中では最も小さく、携帯しやすい。

コロプラスト ブラバ™ 粘着剥離剤

コロプラスト ブラバ 粘着剥離剤スプレーの単体写真

ブラバはエアゾール缶タイプで、キャップが付いている。

噴射される霧はキャビロンより細かく、Adaptほどではない。3つの中では中間くらいの細かさだった。

使用量は、感覚として一番少なく済んでいる。

キャップを外してから使うので、操作性ではキャビロンに一歩譲る。それでも、少ない量で広く噴射できるのは使いやすかった。

もともとブラバを選んだ理由は、私の装具がコロプラスト製だからだった。

ただ、実際に使ってみても、同じメーカーだから特別に剥がしやすいと感じたわけではない。

少なくとも私には、メーカーを揃えることで明確な相性差は分からなかった。

それでも、装具とケア用品が同じメーカーで揃っていると、なんとなく安心する気持ちはある。

バイクやカメラでも、好きなメーカーで揃えたくなることがある。それと少し似ているのかもしれない。

ただ、ストーマ用品については、ブランドよりも操作性や使いやすさで選んでいいのだと思うようになった。

ホリスター Adapt はがすスプレー7737

ホリスター Adapt はがすスプレー7737の単体写真

Adaptも、ブラバと同じエアゾール缶タイプで、キャップが付いている。

3製品の中では、噴射される霧が一番細かかった。

きめ細かいミストが均一に広がる感じで、噴射そのものの質だけを見るなら、私はAdaptが一番いいと感じた。

一方で、剥がれ方そのものには3製品で大きな差を感じなかった。

あえて言うなら、ブラバとAdaptのエアゾール式の方が、キャビロンよりわずかに剥がしやすい気がする。その程度の差だ。

私の使い方では、「これは明らかに剥がれる」というほどの違いはなかった。

入手性では少し差がある。

キャビロンとブラバはネットでも比較的見つけやすかったが、Adaptは少し探しにくい印象がある。

指定ショップで定期的に購入するなら問題ないが、急に必要になってネットで買う場合は、キャビロンやブラバの方が使いやすいと思う。

3製品を比べると、噴射方法から違った

実際に使った印象を整理すると、こうなる。

商品 噴射機構 粒の細かさ 操作性 使用量の感覚 携帯性
キャビロン(3M) トリガー式(霧吹き) 粗め 一番良い(キャップ不要) 多め 小さい
ブラバ(コロプラスト) エアゾール 中間 キャップあり 少なめ 中間
Adapt(ホリスター) エアゾール 細かい キャップあり 普通 中間

こうして並べると、評価するポイントによって一番が変わる。

噴射の細かさならAdapt。

使用量ならブラバ。

操作性ならキャビロン。

単純に「これが一番優れている」とは言いにくい。

噴射先が黒く汚れたことがある。エアゾール式の2製品は、使うたびにノズル周りへ液だれや埃が付着しやすい。だからキャップを外したままにはできない。

キャビロンにキャップがないのは、単に部品を減らしているからではなく、トリガー式という噴射機構そのものが違うからだと気づいた。

皮膚への刺激・におい・乾きやすさは、私には分からなかった

比較記事なので、本来なら皮膚への刺激、におい、乾きやすさなども比べたいところだ。

ただ、ここは正直に書いておく。

私は装具交換をシャワーの時間に合わせている。

剥離剤を使って装具を外したあと、そのままシャワーでストーマ周囲を洗う。そのため、剥離剤を使ったあとの皮膚への刺激感や、においがどのくらい残るのか、乾くまで何秒かかるのか、といった違いを意識したことがほとんどない。

少なくとも、私の使い方では、この3項目は比較できなかった。

分からないものを、無理に順位付けする必要もないと思っている。

結局、私はどれを選ぶか

3種類使った結果、今のところ一番しっくりきているのは、最初から使っていたキャビロンだった。

これは、キャビロンが総合的に一番優れているという意味ではない。

ほかの2製品を使って初めて、

キャップがなく、片手でそのまま使える。

ということが、自分にとって意外に大きなメリットだったと気づいた。

キャビロンだけを使っていた頃には、それが長所だとも思っていなかった。

比べてみたから、初めて分かった。

噴射の細かさではAdaptの方がいい。使用量ならブラバの方が少なく感じる。

それでも、私の場合は装具交換中の一手間が少ないキャビロンが一番使いやすかった。

ただ、これも絶対ではない。

ブラバを使いたくなればブラバを使うし、Adaptが手元にあればAdaptを使うと思う。

3つとも、装具を剥がすという本来の役割では大きな不満はなかった。

だからこそ、最後は操作性や入手性、あるいはその日の気分で選んでもいい。

ストーマ用品だからといって、いつも正解をひとつに決める必要はないのだと思う。


※この記事は、私自身がストーマ生活の中で3種類の剥離剤を使用した個人的な感想です。使用感や相性は、ストーマの状態、皮膚状態、装具の種類、使用方法などによって異なる可能性があります。装具やケア方法に不安がある場合は、主治医、ストーマ外来などの医療従事者へご相談ください。

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