道は、まだ北へ続いている。

直腸がんで、ストーマのある体になった。
仕事に戻り、バイクにまたがって、北海道を走っています。
治療のこと、暮らしのこと、写真や音楽のこと。思いつくまま、ここに書いています。
直腸がんで、ストーマのある体になった。
仕事に戻り、バイクにまたがって、
北海道を走っています。
治療のこと、暮らしのこと、
写真や音楽のこと。
思いつくまま、ここに書いています。

「ゆうじん| 結人」という雑誌が届いた

先日、コロプラストから一冊の会員誌が届いた。

ストーマ保有者向けに発行されている、「ゆうじん|結人」である。

ゆうじん|結人 Volume 25 表紙タイトル部分

コロプラスト発行『ゆうじん|結人』Volume 25 表紙、撮影:筆者

ストーマに関する情報は、SNSでもよく見かける。

癌になった。
ストーマになった。

そこまでの記録は多い。

けれど、その後をどう過ごしているのか。装具とどう付き合い、失敗した日はどうしているのか。暮らしの部分まで書かれたものは、案外少ない。

私が知りたいのは、むしろそちらだった。

だから、この雑誌を取り寄せてみた。

巻頭には、ストーマを題材にした作品を描く漫画家のインタビューが載っていた。

少女漫画の人だろうか。漫画だけではなく、作家や俳優など、いろいろな方面で活動しているらしい。

ストーマになったときのこと。
使っている装具。失敗したときの話。

読みながら、何度もうなずいた。

ああ、そうそう。
そういうことなんだよな、というやつである。

名の知られた人が、自分と同じようにストーマと暮らしている。

それを知ると、なぜか親近感が湧く。
不思議なものである。

誌面には、コロプラストの活動もいくつか紹介されていた。

その中で、おっ、と思ったのが「デコパウチコレクション」という記事だった。

パウチに絵を描く。

たしかに、パウチに柄はない。
ないのなら、自分で描けばいい。

その発想はなかった。

そういえば少し前、カルビーのポテトチップスが白黒のパッケージになった。

その余白に絵を描いた人たちの作品が、SNSで話題になっていた。

味気ないものほど、人は何かを足したくなるものらしい。
パウチも同じなのかもしれない。

もっとも、あの白黒パッケージも、もう終わるらしい。

写真を撮るようになったからだろうか。
こういうアートの話題に、以前より目が行くようになった気がする。

ほかにも、食事のレシピがあった。

ストーマを持つモデルの写真もあった。

SNSを眺めているだけでは、出会わなかった話ばかりだった。

結局のところ、会員になってよかったと思う。

年に三回、届くらしい。

健康だった頃なら、まず手に取らなかった雑誌である。

ホームページを見ると、オンライン版も用意されている。

それでも、紙で受け取れてよかったと思う。

写真は画面ではなく、紙で見ろ。
そんな言葉を聞いたことがある。

たしかに、画面で見るのとは何かが違う。

ページをめくる。
指が紙に触れる。わずかに匂いがする。

そういうことを、しばらく忘れていた。

こういう雑誌を手に取ると、少し感傷的になる。

病気になったことで、知らなかった雑誌が届くようになった。

それを喜ぶのは、どこか不謹慎な気もする。

けれど、ページをめくる時間まで嫌いになる必要はないのだと思う。

 

あわせて読みたい

ストーマの夏対策|汗と蒸れを少しでも楽にするために

にほんブログ村 旅行ブログ 車旅(国内ドライブ)へ